空と彼と私

「ねぇ、麻衣ちゃん」


「な、何?」


今まで、そんな馴れ馴れしい呼び方したことあったっけ?


この囲まれるっていうのは、苦手なんだけど。


「シンは、何したの?」


「何をしたら、真壁の怒りをかうんだ?」


「てかさ、麻衣ちゃんって、普通の顔して意外とやるよね」


「すげェテク持ってんの?なら、俺、お願いしたいんだけど」


ギャハハハと、後ろにいたギャル系の女の子達と、一緒にバカ笑いをして、いったい何を私に求めているのか、さっぱりわからない。


質問したくせに、答えが欲しそうにもみえないし。


ため息を一つ漏らし、窓の外に視線を向けた。


この時期にしては珍しく、雲一つない綺麗な空は、ささくれ立った心を癒してくれるはずなのに、外野が煩い。