空と彼と私

ぼんやりとしていると、頭を軽く叩かれた。


「真壁くんのこと好きなんでしょ?いいの?他の女の子が話しかけても」


「良いわけないよ。でも、征司は、きっと、変わらない」


「すごい自信じゃん。ま、いいよ。何かあったら言いなよ」


里緒には、悪いけど、自信なんてない。


私の願望だけ。


たとえ何かあったとしても、嫌がらせされても、言わないよ。


言ってしまったら、きっと、征司とのあいまいな距離が、どんどん開いてしまうから……。


それから、私と里緒は、たっぷり午前中いっぱいサボった後、教室に戻った。


戻る間に、浴びせられる視線で、噂が広まっていることを実感した。


教室に入ると、途端に、数名の男子から、声をかけられた。