空と彼と私

疑うというよりは、何故言わないのか悲しんでいるようで、里緒の瞳は、揺れていた。


「ゴメン、里緒。でも、本当に付き合ってない。シンが学校を辞めた理由は、他にあるの」


じっと考える里緒から、目を逸らさずにいた。


「その理由は、言えないわけ?」


たっぷり、時間をあけて言われた。


「それは、シンの為に言えない」


「真壁くんじゃなくて?」


「うん。シンのため」


ハァと呆れたため息が、里緒から落とされた。


「あんたバカでしょ。シンに人前であんな嫌なことされておいて、まだ庇うの?お人よしだよ、麻衣は」


そんなのは、違う。自分の為だ。


シンのためとか言って、本当は、自分がしたことを隠したいだけ。


「そんなんじゃないよ。私、腹黒いし」