空と彼と私

「まあ、次があればの話だがな」


ニヤッとした征司に、首を傾げて尋ねた。


「何で、私のこと気にかけてくれるの?征司は、一匹狼でしょ?迷惑なんじゃないの?」


スラリと伸びた私の好きな征司の指。


その指先に新しいタバコが挟まれると、私に目を向けながら、

「俺にもわかんねェ」

とポツンと呟いた。


「わかんねェけど、麻衣のことなら嫌じゃねェ。面倒に思わねェから、安心して頼れ!」


Zippoでカチッと火をつけ、長い息を吐きだした。


ユラユラと紫煙が上がっていくのを眺めていると、チャイムがなった。


あと5分で朝のHRが始まる。


恨めしげに、スピーカーを見上げた。


「サボる?」


「いいの?」


「麻衣とまだ話してェしな」