空と彼と私

征司の目を見たまま、何も言えない。


「……どうしても?」


再度、聞いて見たが、やっぱり、頷く征司に、覚悟を決めた。


「征司に仕返ししたいと、スマホ取り上げられた」


「で?返してもらう交換条件か?」


「うん」


恐い。征司の目が、鋭さを増した。


「麻衣。説明不足じゃねェか?」


ワントーン低くなった征司の声に、反応しなくてもいいのに、肩がビクッとなった。


どうして気づくのかな?

簡単にスマホを取られたことが不自然だから?


征司の洞察力の鋭さに驚愕しながら、息を吸い込んだ。


「何が?よく聞きたいことがわかんないけど、シンが私に、征司の居場所を聞きに来たの。その時、知らないと答えたら取り上げられたんだけど」