空と彼と私

「薬の?」


「あぁ。ちょっと頼まれて、運び屋のアジトを探していた」


「……うん」


「Clubで薬が蔓延しているのに、入手経路がわからねェ」


「……うん」


「まさかうちのヤツが関わってるとは、世間って狭いな」


カチッとライターを取り出し、タバコに火をつける。


ここ、学校。
いいのかな?火災報知器がならないかな?


妙にドキドキした私を気にもせず、引き出しから、灰皿を出して、話しを続ける。


「話しを聞くとあいつも脅されていたらしいが、麻衣を傷つけたんだ。それなりの報いはうけないと」


「脅されて……た?あの天然石の店の店長?」


「らしいぞ。あとは、警察とかの仕事だ。麻衣は、知らなくていい」


タバコの灰を落としながら、視線だけ私に向けた。