空と彼と私

「いや、十分驚いてるよ。私も、捕まる?」


「いや、捕まらねェ。聞いたらあいつに、嵌められただけだしな」


極限に達していた緊張がとれていき、知らないうちに、フゥーと息を吐きだしていた。


「学校は、自主退学って形だし、逮捕も、未成年ってこともあるし、周りは気づかねェかもしんねェけど、」


「うん」


「闇に消した分、知りたいなら、教えるけど」


私が知りたいのは、シンのことではない。


シンのことは、だいたい想像がつく。


征司のしていることが知りたいと言ったら、突っぱねる?


シンのことを聞けば、少しは、征司のこともわかるだろうか?


私は、直接聞けない分、シンの話しを聞くことにし、教えてと、お願いした。


「あいつは、運び屋だ」


静かな準備室に、似つかわしくない重い声が響いた。