空と彼と私

余韻に浸る私のもとに、


「どうしたの?その恰好。笑わせるつもり?」


と、帰宅した母親に言われ、慌てて、自分の部屋まで駆け上がった。


そのまま着替えて、制服を袋から取り出すと、ヒラヒラと一枚の紙が落ちた。


『明日、昼休み、社会科準備室』


これは、ここに来いと言ってる?
携帯なくても繋がっている?


征司からの誘いに一瞬、胸がときめいたが、すぐに、今日のシンのことで呼び出しくらっただけだと気づいた。


それでも、嬉しい。


滅多に教室に来ない征司に会えるのだから。


少し乱暴で右肩上がりに書かれた紙を胸にギュッと抱きしめて、目を閉じた。


征司にもらったもの。


この紙、絶対に無くしたくない。


そっと、引き出しの奥に閉まった。