空と彼と私

新月なのか雲に隠れているのか。


時折確認するように空を見上げながらとぼとぼと歩き、駅に向かって帰る途中、大変なことに気づいた。


私の今の恰好が、おかしいこと。


それを征司に見られて恥ずかしいのは勿論だが、征司は、紙袋を二つとも持って行ってしまった。


ヤバっ!!一つは、着替えさせられた私の制服。


征司に連絡しなくちゃと慌ててスマホを取り出したものの、私、番号知らなかった。


どうしよう、学校行けないじゃん。


なんて思うような学校ではない。


むしろ、ラッキー、休んじゃおうって!


シンに会うのも恐いし。


だが、家に着いた頃、何故、私の家を知っているのかわからないが、家の前に先程の制服の入った紙袋が置いてあった。


紙袋を持ち上げると、温かい征司の匂いがした。