空と彼と私

「ご、ごめん。地図なかったから、迷ってて」


『は!?お前、バカだろ。そういう時こそ、電話してこいよ』


ごめんと謝ると、ご丁寧にも馬鹿にも分かるように場所を説明してくれた。


『連絡いれとくから急げよ。それから、言ったこと覚えてるよな?気をつけろよ』


電話を切ると、征司の顔が、般若になっていた。


「麻衣。時間がねェ。手短に説明しろ。悪いようにはしねェ」


大きく頷き、事の経緯(いきさつ)を告げた。


伸びてきた手によって、紙袋の中身を確認した征司。


それから、慌ててどこかに電話した。


その途中で、


「麻衣、これを渡された店、覚えてるか?」


「うん」


そう答えると、征司が、一目散にバイクに向かって駆け出した。