空と彼と私

「何?」


握らされたメモ。視線を落として、手の平を開く前に、咄嗟に聞いたけれど、既に女の子の姿は、なかった。


“第一関門突破。Club heaven に移動”


メモには、地図がない。


メジャーなClubならまだしも、聞いたことがない。


どうやって行けばいいのやら。不親切過ぎる。


仕方なく自分で検索し、なんとか見つけて、地図を頼りに歩き出した。


これで、第二関門とかいったら、逃げるよと思いながら、開けたClubの重い扉。


今度こそ目当ての女の子がこの中にいるのだろうか?


薄暗い中をゆっくり、恐々と進む私の手を急に、後ろから来た人に引っ張られた。


いや、それだけじゃない。もと来た道に戻ろうとしている。