空と彼と私

「こーれ、人に届けてくるだけ。簡単でしょ?」


そんな冷たい目で言われて、簡単だと思えるわけがない。


白いケースは、どこからどう見ても、ジュエリーを入れる大きさのようだけど……。


「中が何かは聞かない方が麻衣の為。見るなんてしたら、こっから出さないからね」


ニコッと笑みを作りながら言うシンだが、目が冷たいまま。


「これ、地図と相手の女の子の特徴。待ち合わせ時間もそこに書いてあるから」


店員が、さっきの白いケースと一緒に紙を紙袋に入れた。


「一つだけ注意して。周りに、ヤクザとか暴走族とかソレ系の奴が居たら、それを渡さずに、……、そうだなぁ、ケーキ屋とか、アイスクリーム店とか野郎が来にくい所に女の子を移動させて、注文してから渡すこと。いい?」