空と彼と私

そう気づけば、簡単だ。


征司に迷惑かけたくない。


シンなんかに負けるとかは、これっぽっちも思わないけど、あの綺麗な手で、無駄に人を殴って欲しくないと思う。


シンは卑怯だから、きっと、汚い手を使って征司に仕返ししようとするだろう。


私が、自分で何とかしなくては……。


その日の帰り、シンの教室に行き、シンを待った。


シンの鞄はそこにあるのに、昼休みから戻っていないと教えてもらった。


あの女の子と、何をしているのだか……。ナニしてるのだろうけど、遅い。遅すぎる。


自分のスマホに電話してみようかそう思った時、シンが戻ってきた。


「邪魔」


待っていたのに、そんな言い方、酷くない?


こんな男と付き合った自分が恥ずかしい。