空と彼と私

「ちょっ……大丈夫?」


慌てる里緒をギロッと睨んだ。


誰の発言のせいでこうなった……なんて小さいことは言わない。


ただ、今、聞きたい言葉がそんなことじゃないから。


「な、何?」


少し焦った顔の里緒に、呼吸を落ち着かせてから答えた。


「里緒は、何でそれ知っているの?征司は、“知らなくていいこと”だって言ってたのに。ロクなことないって……」


「麻衣、あんた征司って呼んでるんだ?」


「え!?あー、……うん」


「授業中だったのに、教室に乗り込んで来て、連れていったからね。車に乗るとこ見てた人もいるし」


「……マジで?」


「うん。その後、真壁くんが私のところにきて、あんたが休んでるから心配いらないって言いに来たの。もう、目ん玉、ひんむくくらいびっくりなわけよ」