空と彼と私

馬鹿だよ、征司。


好きだって言ってくれないなんて。


最後なら、言ってくれてもいいのに。


私の幸せは、征司がいないと駄目なのに。


流れる涙を拭うと、ぼやけた視界の端に、


もう一つ、


『麻衣が振られた時用』


そんなファイルを見つけた。


クリックして開けてみれば、


いつか見た星空の写真や、そこから見える昼間の景色。


馬ッ鹿じゃない!!


こんな風にしてまで約束守らなくてもいいのに。


本当……


愛し過ぎて、どうすればいいのかわかんなくなるよ。


部屋の窓から見上げた空は、あの日見た星は見えないけれど、


きっと征司もこの空を見ているに違いない。


晴れの日も、雨の日も、


二人を繋げているこの空を。