空と彼と私

家に帰ってから、私は、征司のパソコンの電源を入れた。


『麻衣へ』


そのアイコンを見つけただけで、涙腺が緩む。


震える手で、クリックすると、


―――もう、


愛しくて、涙が止まらなくなった。


『麻衣へ』


麻衣がこれを見ている頃は、俺は、麻衣と会えない場所にいる。


やったことには、後悔はしていない。


ただ、悔いが残るのは、麻衣。


お前のことだけだ。


聞いたと思うが、俺は、舞子という女を愛していた。


一生、それは変わらないつもりでいた。


お前に会うまでは。


俺と土手で会った時を覚えているか?


あの日は、舞子の命日だったんだ。


それなのに、喧嘩を吹っかけられて、返り血なんかつけて、俺は、何をやってんだと自己嫌悪になってた。