空と彼と私

「お前が真壁に話したことで一度は切れた。だが、糸を引いていたのは、高代貴一郎。こいつが、また誰か手頃なバカをみつければ、再び横行する。その前に、止めなきゃなんねぇ」


ここまでは、わかるか?と言って私を見た亮さんに、不覚にも、ドキッとした。


イケメンになれていない私には、刺激が強すぎる。


それでも、ウンウンと頷くと、また視線がずれて、話しだした。


「今動けば、警察にばれる可能性が高い。だが、密売組織キャットは、そんなの待ってられねぇ。そこで、質問。貴重な資金源を絶たれたら、どうする?」


十秒以内に答えろなんて無謀な質問をし、いち、に……カウントされる。


「あ、新しい資金源のルートを作る」


そう言った私を、目を丸くした亮さんに、違ったかとガックリと肩を落とした。


「馬鹿は馬鹿なりに考えていること、認めてあげる」