空と彼と私

龍さんが説明するからと連れて来たくせに、結局は自分でする亮さんを、詐欺師でも見るかのように、見つめる。


「あー、そんな目するなって!ほら、紅茶冷めちゃうし」


内心は、紅茶よりも緑茶が飲みたいのに。


そう思っているのに、口にすることはしなかった。


「真壁について知りたいんだろ?」


いきなり核心をついてきたし。


「征司は、何処?まだ、何か仕事しているの?」

「泣くなよ?」

「え?」

「いいから泣くなよ」

「はい」

「真壁も警察だ」

「事情聴取ですか?」

「……捕まった」

「…………えっ?」

「真壁は、自首した」

「征司は、何をしたんですか?」


まともに言えただろうか?


体が、全身が震えて、カラカラの喉からは、まともな声が出てこなかった。