空と彼と私

でも、まりあちゃんから聞いた神龍会は、むやみやたらに一般人を陥れたりしない。


神龍会が非道だとさほど思えない。


おかしいことだらけ。


馬鹿すぎる自分にため息が漏れた。


あの人だって、私を助けに来てくれたと思ったのに、この状態の私を助けもしないで居なくなって、何を目的としていたのかさえ謎。


「何だ。何だって言うんだ」


頭の良さそうな院長にさえそう言わせるんだから、私がわからなくてもおかしくはないけど。


―――と、その時、


低く響くバイブの音。


院長の胸元からそれは聞こえた。


誰からか確認をした瞬間から院長の様子が激変した。


まるで、何かに怯えるように。


神龍会?


違うというのがすぐわかったのは、英語で電話に出て、英語のみで話しているから。