空と彼と私

「征司は?征司は、今、どうしているのですか?無事ですか?」


「健気だねぇ。そういう女も嫌いじゃないけど」


「答えて下さい。お願いします」


「征司?知らないよ」


ハハッと笑い楽しむように私を見た目は、何処かいっちゃってて不気味。


「死んだ女をいつまでも愛しているつまらない男なら、」


グイッと両手をつかまれ、頭上にまとめられた。


「いーねー、その恐怖に満ちた顔。そそられる」


「イヤっ!痛い!放して!」


近づいて来た顔に、パニクりながら、力の限り抵抗する。


が、所詮、男の力に敵うはずもなく、厭らしい口が耳元に近づいてきた。


「あ、思い出した。そいつとも、取引したんだった」


スーッと顔の輪郭をメスで撫で放れていった。


「ハハッ、そんな震えちゃって。取引中だから、無茶はしないって」