空と彼と私

「ひゃ……」


突然のことでびっくりして、奇声が出たのに、そんなこと気にもとめないまりあちゃんは、


「全然、会えないから龍牙を問い詰めたら、働いているっていうじゃない!何よ、社会勉強がしたいって!」


と、私の耳元で喚く。


「まりあちゃん、ちょっと……」


耳を押さえながら眉根を寄せると、途端に静かになった。


「どうして、社会勉強?」


再度の質問に、答えるべき?


龍さんが、そうまりあちゃんに伝えているなら、合わせなくては。


「何となく?」


頭の構造がまりあちゃんと違うから、気の利いた答えが出来ない私に、流石のまりあちゃんもため息を漏らした。


グイッと肩をつかまれ、耳元で、

「大丈夫。私が気づかないわけない」

ニッコリと満面の笑みで囁かれると、プチパニックに陥った。