空と彼と私

リツさんの小言だけが増えていった。


「もういいわ。庭でも掃除してて。月に二度庭師が来て綺麗にしてくれるので、雑草もほとんどないでしょうけど」


塵一つないような場所を掃除しろと言われて、適当にやっていたら、これだ。


邪魔だからと追い払うように、外に出された。


このままでは、征司を助けることなく止めさせられるかもしれない。


もし、失敗したら、龍さんは……。


考えただけで、背筋が凍り付く。


とにかく、誰にもばれないように探るには、まず信頼を得ることだ。


私は、綺麗に剪定されている松の下で決意を新たにして、一人前のお手伝いとして認めてもらえるように懸命に働いた。


毎日それを繰り返すこと二週間。


だいたいの屋敷の見取り図を頭の中に描くことは出来た。


毎日少しずつ、仕事が終わるとメモる。