空と彼と私

私を追い詰めて楽しそうだったシンの顔は、恐怖におののいていて、真っ青になっていた。


「な…なんだよ」


先程までの威勢がなくなり、小さな震えた声で征司に刃向かうシンが滑稽にみえた。


「シン、言い過ぎだよね。誰だって、自分の女悪く言われたら黙ってないっしょ」


「てかさ、彼女、ヤクザの女っしょ?チクられたら、シンやばくね?馬鹿だよねー」


シンと私を囲んで囃し立ててたくせに、征司が動いた瞬間、保身に転じたクラスの馬鹿共。


そんな馬鹿共をやっぱり気に入らないらしい征司は、言葉を発した男達も、睨んでいた。


「ごめん、真壁。そんなつもりじゃねぇし」


「そそそ…そうだよ。俺ら――悪かったよ」


そんなつもりがどんなつもりか?


きっと、征司の逆鱗に触れたのだろう。