空と彼と私

「そんな……。その子はそれからどうなったのですか?」

「慌てんな」


一蹴して私を睨みつけた。


「その女の家には、海外で移植するお金がねェ。だから、アイツは、犯罪だってわかっていてハッカーになり、闇で金を稼いだ。まあ、中坊には、普通に雇ってくれるとこもねェし」

「…………」

「だが、アイツが金を貯めている間に、高代が両親に新薬の治験を持ち掛けた。両親は、藁にも縋る思いで引き受けた」


もしかして?認可されていない薬?


龍さんの顔を見つめると頷いた。


「女の子は、ひょっとして、実験台にされたって――」

「あぁ。女も両親も治ると信じていたが、発作で簡単に他界した。発作の原因が新薬の副作用だとわかったのは、それから間もなくアイツがハッキングしてだ」

「…………」


続きを聞いたら戻れない。