空と彼と私

「こんなこと言ったくらいじゃ龍牙怒らないこと知ってるから言えるわけじゃない?嬉しいよ。龍牙のことちゃんと見ていてくれて」


わかったから、手を緩めてと心の中で絶叫していると、


「そのくらいにしとけ!」


天の声、ボスの声、龍さんの声で、まりあちゃんから解放された。


「ったく。ワンコールで切れたから何事かと思って急いで来てみたら。極妻だけでなく、殺人犯にでもなるつもりか?ん?」


言いながら、呆れた顔しつつも、甘い声を響かせる大貴さんに、私までクラクラとしてしまう。


大貴さんに抱き寄せられて、ほんのりと頬をピンクに染めるまりあちゃんがかわいい。


まりあちゃんの頭を撫でている大貴さんと目が合った。


「まりあが悪かった。あいつは、無鉄砲に行動するヤツじゃねェ。何か考えがあんだよ。真壁を信じて待っていてやってくれ」