空と彼と私

そんな女の人を相手にしている征司にとったら、私なんかは必要性がない。


あるとしたら、やっぱり……金だ。


はっきりと気づくと、なんだかいろんなことが滑稽で、近所の人目も気にせず、ばかみたいに大きな声で、暫く笑っていた。


それから私は、時々、学校帰りに、まりあちゃんと会うようになったが、校内で征司と会うことも見かけることも皆無だ。


だから、余計に、虚しい。


まだ、心のどこかで信じていたのに、日に日にそれも出来なくなる。


噂が更に拍車をかけた。


“征司が街から居なくなった”


“征司が消えた”


校内でも街中でもそんな噂ばかり。


「電話してみなよ」


まりあちゃんが言うから、まりあちゃんとかけてみたけれど……。


“お掛けになった電話は現在使われておりません……”


機械音がする。