いつの間にか、車に乗せられると、住所も言ってないのに動き出した。
流石に焦って、
「すいません、家までお願いします。場所は―――」
と説明しようとした私を、運転していたお兄さんが止めた。
「若から聞いてますんで」
そりゃ、神龍会の力を前に個人情報など守られるわけなどないとは思うけど、筒抜けというのも如何なものか……。
「これ、防弾ガラスになってるから、万が一の時も慌てなくて大丈夫だから」
「その為に、大衆車を選んだしね」
口調は優しいけど、内容と顔だけは恐くて、ブルブルと震えてしまった。
それが、運の尽き。
「なんや、恐がってる?」
「いえ。そういうわけでは。ただ男の人が苦手でして……」
厳つい男に挟まれる真ん中で小さくシートに座る私を、左右から、そう言った瞬間笑い声が漏れた。
流石に焦って、
「すいません、家までお願いします。場所は―――」
と説明しようとした私を、運転していたお兄さんが止めた。
「若から聞いてますんで」
そりゃ、神龍会の力を前に個人情報など守られるわけなどないとは思うけど、筒抜けというのも如何なものか……。
「これ、防弾ガラスになってるから、万が一の時も慌てなくて大丈夫だから」
「その為に、大衆車を選んだしね」
口調は優しいけど、内容と顔だけは恐くて、ブルブルと震えてしまった。
それが、運の尽き。
「なんや、恐がってる?」
「いえ。そういうわけでは。ただ男の人が苦手でして……」
厳つい男に挟まれる真ん中で小さくシートに座る私を、左右から、そう言った瞬間笑い声が漏れた。

