空と彼と私

そして、本当は優しいということを知っているから。


つかの間の静寂は、先生が再び授業を始めたことで、終わりをつげた。


少し後ろの席の征司は、目を閉じていて、寝ているのか、いないのか……。


誰一人として、もう、噂話をしなくなったことに少し安堵するも、危惧することも一つ。


もし、シンやコウといった昔の元カレ達がこの話を耳にしていたら、気づいてしまうかもしれない。


何度も家に来ている彼らなら、コンビニが家から近いことも知っている。


この制服で、女で、あのコンビニの近くに住んでいるなんて言ったら、私以外にいただろうか?


ばれるのも時間の問題だろう。


恐いのは、ばれた後の征司の反応だ。