空と彼と私

生活感のない部屋。


ということは、余り空気を入れ換えていないだろうと、勝手な推測をし、少しだけ窓を開けた。


「寒っ!!」


冬独特の身を切るような寒さに、思わず出た声が、何もないこの部屋を、より一層寂しく感じさせた。


征司は、此処で何を思っていたのだろう?


寒さが私の落ち着きを取り戻してくれたあとで、揺れるカーテンのすき間の向こうに見える夜空を見て、初めて会話した時を思い出した。


新鮮な空気を、少し部屋の中に取り入れただけで、来た時と違った部屋に感じるのは、私の傲りだろうけど。


それでも、征司のテリトリーにいられるだけで、心が踊る。


やがて、カチャリとドアが開くと、僅かに開けてあった窓から、乾いた空気がより一層入り込み、カーテンを激しくなびかせた。


「寒くないのかよ?」


コンビニの袋をぶら下げた征司が、呆れた顔で見てきた。