空と彼と私

殺風景。それが、征司の家の第一印象。


綺麗に片付けられたリビングは、生活感を感じない。


男の子できれい好き。それなら理解出来るかもと思うが、征司の場合は、おそらく違う。


締めきったままのカーテンが、久しぶりに人が踏み入れたことを教えてくれた気がした。


「ちょっと待ってろ!暫く帰ってなかったから、何もねェ。なんか、適当に買ってくる」


住人だけが使えるというマンション内の24時間営業のコンビニ。


そこに行くと言い残し、出て行った。


手持ち無沙汰の解消に、スマホを弄ってみたけれど、落ち着かない。


窓の外を覗いて見たけれど、景色が目に入らないくらい落ち着かない。


そもそも、何故私がここに連れて来られたのか。


キスで煽ったから、責任を?


まさか、それはない。


征司なら、後腐れない女の子をチョイスするはずだし。


考えをすぐに否定し、未だに、理解出来ずにいた。