空と彼と私

「適当なこと言って、恐がらせて遊んでんじゃねェよ」


征司の声が髪を擽り、リアルに耳に届く。


こんな征司、初めてで、どうしていいかわからず、全身が、石と化した。


「満更、嘘でもないじゃん。女は、目を見たら震え上がるか、挑発的になるか。どっちにしろ、気づいたら、ベッドに沈められてるし」


「え?そういう意味だったんですか?」


龍さんの色気に当てられて、クラクラする女の人。


わかる。絶対いる。
こんなにカッコイイのだから。


「反面、本当に沈められた奴もいたような?」


疑問形にして、視線を送ってくるアキラさんに、恐怖心が芽生えた。


この人、頭がキレるのはわかるけれど、何か企んでいる。


「おい!麻衣に何がしたい?」


征司が、ヤクザ相手に、声を荒げた。


「別に、何も。お前の反応みてるだけ」