空と彼と私

うわっ、鼻筋がスッと通っていて、異国の人のように綺麗に整ったパーツだな。


なんて観察出来る私の心臓を褒めてあげたい。


気づくと、龍さんが、立ち上がって近づいてきた。


………と思った私は、大馬鹿者で、龍さんは、私の脇を素通りして、階下を見下ろしていた。


「気に入らない」


「……はい!?」


「真壁が、昔の俺のようで、ムカつく」


「…………?」


「アレ見てみなよ?」


声につられて、腰をあげて、階下を見下ろしたことを後悔した。


「いいの?あんなことさせて?」


フロアの端の壁に寄り掛かるように、けだるく立っている征司。


その首に腕をまわして、纏わり付いているのは、髪の長い女の人。


遠すぎて、わからないが、ぱっと見キスしているように見える。