空と彼と私

「麻衣です」


緊張するなと言われても、六つの瞳が、私を見つめていて、ドキドキと心臓がうるさくなった。


「んじゃ、俺ら外回りしてくるから、麻衣ちゃん、世話よろしくね」


言い終わるのと、ドアが閉まるのと同時。


あっという間に、龍さんと二人きり。


「座れば?」


「……はい。失礼します」


「真壁」


「真壁くん?」


「あいつのこと、好きか?」


魅惑で色気たっぷりの声で好きかと言われると、一瞬にして、全身がカァと熱くなるのを感じた。


自分が、龍さんに好きだと言われているわけではないのに、これだ。


彼女さんは、意識を失わないのだろうか?なんて馬鹿なことを考えてしまう。


即答出来ずに、龍さんを見ている私に、

「フッ。聞くまでもなさそうだな」

と、私の顔を見ている。