空と彼と私

お酒なんて、未成年なんだから、店側も、出さないのが普通のはずなのに、ここは、見た目が未成年でも構わずアルコールが飛びかっている。


というよりは、ここにいるほとんどは、未成年。


にもかかわらず、お酒が横行していると言った方が正しい。


「じゃ、俺、適当に頼んでくる」


そう言って、雑踏の中へ消えていった。


これで、まだ人が少ないというのは、驚きだったけど、里緒の話によると、ほとんどは、北條といういけ好かない男の仲間らしい。


俺から離れるなと言ったわりには、先程見た女の子達に、声をかけられて、鼻の下をのばしている。


今がさほど危険じゃないのかと思えば、先程から、ナンパの嵐。


はっきり言ってうざい。


里緒とは違い、ここに来ることに興味のなかった私は、それがいかにイケメンだろうと、無視を決め込んだ。