空と彼と私

キョロキョロしながら頬を染めていう里緒は、可愛いけれど、北條とかいう男は、わかりやすく顔を歪めた。


考えてみれば、里緒は、この男がイイとか言っていたのに、ここに来たら、手の裏を返したのだから、それも当然の行動なのだけど、見せられる私には、気分が悪い。


今、このクラブにいる女の子は、見えるだけでは、私と里緒の他に、二人。


彼女達は、目を輝かせていて、明らかに、この男をお目当てとして来ているのに、私達のせいか、この男の、近づくなオーラのせいか、一定の距離を保ったまま。


顔を歪めて、そんな彼女達をほかっておくこの男にも、調子のいい里緒にも、腹がたつ。


来たくて、来たわけじゃないから余計に。


「何、飲む?てか、飲めるの?」


「勿論。ね?」


里緒の、そういう事にしておけと、睨む姿に負けて、頷いた。