空と彼と私

一瞬だけこっちを見て頷く彼は、また、空に視線を向け、再び、口を開いた。


「あの星のマークは、そっからきている」


「へぇー。なんか意外。真壁くんの口から、星の話が聞けるなんて」


饒舌ぶりからすっかり忘れていたが、言った直後、相手があの真壁征司だと気づき、顔から血の気が引いていく。


彼もまた、そんな口をきいた私に目を見開き、じっと見つめてくる。


その目から、視線を逸らしたいのに、そうさせない威圧感と、謝りたいのに、口を開くことが出来ない恐怖心に、体が硬直し、なす術がなかった。


「……プッ。ハハハハ」


突然、笑い出した彼に、体が、ビクッと大きく揺れた。


目の前で、笑う彼は、ひとしきり笑った後、スッと笑みを消し、また、無表情に戻る。