私が、イライラとさせているのかもと思うと、申し訳なくて、涙が出そうになる。


これ以上ウザい女にはなりたくなくて、ギュッと目を閉じた。


頼んでいないが、今日はなぜか、コンビニ前ではなくて、家の前までバイクで送ってもらった。


バイクからおりると、ありがとうを言う前に、アクセルをふかして走り去って行った。


結局、私は、征司にとって、負担にしかなっていない。


出来る範囲で、頑張ってみても、征司を傷つけるだけ。


抜け出せないスパイラルに入り込んだように。


少しも、征司の為にならないことが、伝わらない、伝えてはならない気持ちが、苦しいと、走り去るバイクを見て、落ち込むしか出来なかった。


見上げた空には、沈む気持ちとは逆に三日月が笑っていた。