空と彼と私

一定の間隔を開けて、その背中を見失わないように。


縮まったと思った距離は、今、また、拡がって、これ以上近寄れない。


「いつまでついて来る?」


「え?」


「送りはいらねェんじゃねェのかよ?」


ハッとして、キョロキョロすると、理事長室の前。


確かに、ここに、私は用事がない。


「あ……ごめんなさい。じゃあ」


踵を返すと背後から、感情を感じとれない声がした。


「素直に、恐いって言えば?」


「頼れない。征司を苦しめるなら、一人で帰るって」


「俺は、そういうのが一番嫌ェだ。そういうのを、独りよがりっつうんだよ」


あぁ、どうして私は、こうして考えているようで、征司のことわかってあげれないんだろう。


征司のこと心配してます。考えてます。なんて、ごり押ししたって、関係は良くならないのに。