空と彼と私

「どうしたらいい?」

「あ?」

「どうしたら、以前のように、私に無関心な征司なれる?」

「……ねェ」

「え?」

「出来ねェんだよ!何度、ほって置こうとしても、無視出来ねェんだよ」


「……ッ」


これって、少しでも私を意識してくれているってことじゃ……。


それが、恋愛の対象としてでなくても、すごく嬉しい。


ポッと染まったんじゃないかと思う頬を、冷えた手で押さえて、跳ね上がる心臓を落ち着かせた。


「悪ぃ。俺、ちょっと情緒不安定」


―――は?


征司の言い方が、普通の高校生っぽくて、おかしい。


かわいい。キュンとしたなんて言ったら、きっと怒りそう。


緩んだ頬を、ごまかすのに、手を当てたままで、俯いた。


そんな私に気づくことなく、

「ゴメン……送るわ」

と立ち上がった征司の腕を掴んだ。