空と彼と私

俺と関わるなと言っているように聞こえる。


暗くて見えないのに、征司に見られないよう頭を垂らし、唇を噛み締めた。


こうしてないと、泣きそうで。


征司に、今以上に嫌われそうで……。


「わかっただろ?俺には、ヤクザの知り合いだっている」


「…………」


「前の電話だって、ガクさんじゃねェけど、ヤクザからの電話だ」


「……あっ」


「気づいてたから、これ、渡したんだろ?」


目の前に差し出されたのは、先日、渡しがお守りの代わりとして渡したブレスレット。


「あ……出過ぎたことして、ゴメン」


征司の手からそれを受け取ろうとすると、ひょいッと、その手があげられた。


空をきって、私の手がさ迷うと、ストンと征司から、左手首に着けられた。


「俺には、似合わねェ」


そりゃ、女物だし。