空と彼と私

「ガクさんいなかったら、お前マジでヤられてんぞ!テメェが城下の生徒だっつうこと忘れんな!あそこの下には、行き場のない奴らが馬鹿な犯罪に加担したり、薬に手を染めねェようにガクさんが飼ってるようなモンだが、ヤるのは自由だ。覚えとけ!」


どうやら、私達が別行動したことが、いかに危険だったかということで怒っているらしい。


だけど、仕方ないじゃない。


「言い訳は好きじゃないけど、あの北條とかいう男、シンの知り合いだったから、私は、近づきたくなかった。里緒は、逆で近づきたかった。仕方なくない?」


「……麻衣、知ってたのか?」


声色が、変わった。


怒っている感じから、心配する感じに。


「うん。二人が何度か会話しているの見たことあったから」


「北條は、最近、様子がおかしいガキ達がいるってガクさんに言われて、テメェの昔の男にも声をかけていただけで、知り合いじゃねェよ」


え……そんな程度?