空と彼と私

行き着いた先は、空き教室。


その机の上に、ドカリと音をたてて座る征司に続いて、同じように机に腰掛けた。


「麻衣、お前なんなわけ?」


日が沈みかけているうえに、カーテンが室内を暗くしているおかげで、征司の顔が見えなくてよかった。


こんなに、語気のあらい征司を、初めて見た。


正確に言えば、私に対してだけど。


シンや先程のチャラい男達には、見せていたけれど。


好きな人に、敵意剥き出しにした顔を見せられたら、さすがにキツイ。


「ごめんなさい」


「……何が?」


「知らなかったたとはいえ勝手に行ってゴメン」

「……チッ。わけも分からず謝ってんじゃねェよ」


謝ることしかできなくて、俯いた私に、ため息まで届いた。


「ついて行っただけだろ?別に、行ったことは、怒ってねェよ。ただ、お前ら、女、一人で行動すんなってェの」