空と彼と私

来た時と、なんら変わりがないが、中を知ると恐ろしく感じてしまう。


まだ日もそんなに傾いていないから時間もそう経っていないのに、半日くらい中にいたような気分になり、フゥと大きなため息を落とした。


前を向き、歩き出して気づく。


ほら、北條とかいう男が間違いじゃない!


征司なんて、何処にもいない。


キョロキョロと念のためしてみたけれど、やっぱりいない。


もう、征司に会えないかも。


そう思うと苦しくて、角を曲がったと同時に、空を見上げた。


季節は秋から冬に変わり空も寒々している。


繁華街のハズレから徐々に人込みの中を通り抜け、見知った帰り道に差し掛かった時、

「遅ェよ」

と、目の前に、バイクに跨がり眉間にシワを寄せた征司がいた。


「え!?何で?」

「あ?」

「何でいるの?」


ゲームセンター出てすぐならまだしも、こんな場所に。