空と彼と私

柾木とかいう男は、意外と笑い上戸だったらしく、一度、笑うと止まらなかった。


その出で立ち。顔とは、全く違う印象を与える柾木とかいう男。


征司もそうだが、見た目で判断されると損なタイプだ。


柾木とかいう男を見て、自分の男を見る目がたいしたことないなと呆れていると、

「あんた早く帰りなよ。あんまり待たせるとキレっぞ」

北條とかいう男が言ってくる。


それは、征司を待たせているということだろうけど、有り得ない。


征司のテリトリーに足を踏み入れた私を待っているはずがない。


「待ってないと思いますけど」


「ふーん。男、見る目ないよ、あんた」


「なッ……」


今、自分で感じていたことを他人に言われて、カァと真っ赤になり、逃げるようにして走った。


何なの、ここは。


出てすぐに、太陽が眩しい中、見上げた建物。