空と彼と私

「……ガクさん。……と、……麻衣?」


柾木学(まなぶ)。通称ガク。成る程と関心している場合じゃない。


私を視界に入れた途端、征司の顔は、気まずそうにそっぽを向いた。


私のせいで、こんなこと……。


征司は、こういう姿を、学校の人達に見せたくなかったはず。


ゴメンね、征司。


居場所を奪ってしまったような感覚に陥った私は、征司のところまで、歩いていくと、鞄に入れてあったハンドタオルを差し出した。


「これは、自分で買ったものだけどあげる」


征司の双眸は、そう告げた後、一瞬、刺々しさが消えた。


「もう、里緒にも行かないように言うから。ゴメンね」


ギャラリーが注目する中、またしても無理矢理タオルを押し付けて、出口に向かい急いだ。


「……待ちなよ」


それを止めたのが、柾木とかいう男。