空と彼と私

「この女のツレはどうした?」


「あぁ、興味ないから裏から帰しました」


答えた眼鏡男は、私が視界に入っているはずなのに、目もくれない。


「お前が、女とイチャコラしてると、こいつら勘違いしてるぞ」


「……は?」


「は?じゃねェんだよ。そいつ、ヤられそうになってた」


「んだと!?」


どうやら、全く知らなかったようで、大声を出したあと、ギロッとはじめて、私を見た。


「……あんた」


眼鏡男は、私を見ると驚愕して、目を見開いた。


「北條、二度目はねェよ。わかってんだろ?」


「すいませんでした」


直角に腰をおり、深々と頭を下げた眼鏡男北條は、その後、周りにいた男達に、征司と似た鋭い視線を向けた。


「てめェら、女とヤりたきゃ、ここ出てやれ。それから、俺は、女と奥に入っても、たえず女とヤってるわけじゃねェ」