空と彼と私

それらの間をぬけると、すこし広い空きスペースがあった。


上には、なぜかミラーボール。


そこでチャラい男たちは、足を止めた。


「It's ショウタイム!」


一人がそう叫ぶと、回転し始めたミラーボール。


それから、照明が煌々と降り注ぐ、空きスペース。


さながら、何かの始まる舞台のように……。


そこまで考えて、緊急事態だと漸く脳まで伝達された。


震えそうになる体をなんとか抑え、ニヤつく男たちを見上げる。


「ヘェ、イイ顔するじゃねェか。そそられる」


ククッと、ただヤることしか考えていない男たちを見て、どう逃げるか、どうやったら里緒のところへ行けるか、自分も頭が悪いが、それより悪そうな面々を、どう騙せばいいかと思案した。


それが、彼らには、恐怖で、動けないと映るらしい。