空と彼と私

一人で?そんな虚しい事をと思いながらも、中に入る勇気がない。


このラインが、私が踏み込めるギリギリのライン。


里緒のことは、心配ではあるけれど、心臓がドキドキ煩いけれど、私は、様子を見ることにして、虚しく一人、UFOキャッチャーにコインを入れた。


殆どやったことのない私は、簡単に中にあるブサカワ犬のぬいぐるみなど、取れるわけもない。


まして、そんなもの欲しいとは、思ってもいない。


ただ、手持ち無沙汰を解消する為だけのつもりだった。


ところが、ニ、三度しても里緒が戻って来ない。


ただ、少し話すだけにしては、長すぎる。


LINEメールを送ってみたけれど、それに返事がない。既読にもならない。


気づいてないかもと思いながら、今度は、電話をした。


耳の奥で、ずっと呼び出し音が聞こえるだけ。


何度、切ってかけ直しても、同じことの繰り返しだった。