「名案じゃないかっ」 ガバッと起き上がる。 めまいがしたのはさておき、彼女を僕の部屋に招待しよう。 よし、そうともなれば、内鍵を用意しなければ! 意気込み、部屋を出る。 あ、彼女にお礼しなきゃ。居間にいるのかなと、二階の部屋から一階へ。 階段降りるだけで息切れするのを自覚しつつ、そっと居間を覗いた。 果たして、彼女と上手く喋れるだろうか。 もしもの時はお手紙で、ありがとうございました、助かりましたと書こう。 ええと、紙とペンは。