「……で 俺を呼んで 一体何の用?」 ケンは厳しい表情でたたみかける。 「アンの事か?」 その言葉にイワンは、うつむいたまま手をギュッと握りしめ唾を飲む。 「は…はい…」 王子の威厳も何も感じられない、か細い声でイワンは話し始めた。